とりとめのない話

ここ5年程知人友人親しいバンドマンにはSNSなどを通して情報を出しているのだが

「アジアによく行ってるね」と言われるようになった。

実際近年、タイを中心としたアジアには頻繁に行っている。遊んでいないとは言い切
れないが(笑)

事実音楽関係コミニティを広げる旅に出かけている。

きっかけをくれたのはoffshoreの山本さんだ。


当時山本さんとは会った事はなかったのだが、メールにて「香港のライブハウスのドキュメンタリー映画上映があり、

香港側来日もあるので日本と香港のライブハウス事情をトークイベント的にディス
カッションしたく出演出来ませんか?」ということだった。

まだアジアのライブハウスということにさほど興味が無かった自分であったが,なに
か「ピン」と来るものがあり出演許諾。

(UPLINK EVENT PAGE http://www.uplink.co.jp/event/2012/3384

音楽をやる場所なのは変わりないのだが、場所や国が違うとあれこれ勝手も変わって
くるものだな、と興味が湧いた瞬間だったと記憶している。

山本さんとの交流はその後も親密になり、山本さんが持ってくるアジアネットワーク
はいつも刺激的だった。

日本には無いハングリーさと自由度があり、FEVERも出演者や来場するお客さんも増
えて来てありがたい事に営業的にも安定して来た事も相まって

なにか面白い事が他にも出来ないかとうっすら考えるようになっていた。

細かいタイミングを忘れてしまったが、

タイ在住のバンドマンでありドラマーのじんさん


千葉在住のエレクトロニカダンスロックバンドdeepsea drive machineベーシストの
西さん


この二人がとあるタイミングでコンタクトを取ってくれた。

「タイにはライブハウスという場所が事実上無い。日本でもライブハウスを個人で作
り上げて営業することはあまり無いと思うが、

どうやって FEVERをスタートさせたのかを聞きたい」とのことで三人で呑みながら話
したのももう3年以上前だと思う。

タイにはメジャーもインディーもレーベルが多々あり、バンド数に関しても日本と変
わらないぐらいバンドが活動しているが、

ライブハウス(Venue)が無いという事はかなり衝撃的だった。

バンドもレーベルもあるのに演奏する活動場所が無いって意味分からないですよね?
(笑)

細かいことを明記するのはかなり文字数になるので割愛するが、さらっと説明すると
カフェやバーなどで演奏は出来るし、

むしろ場所にこだわらなければ日本より簡単にライブ演奏は出来るのだが設備や環境
が整っている場所が無い、ということだった。なるほど。

「タイの事情は全部理解出来た訳では無いですがなんとなく分かりました。

んで自分がライブハウスを造ったのはうんうんかんぬんああやってこうやってあれこ
れあれこれあれこれ」

実際、この時にはまだタイに感じての興味が薄かった記憶がある(爆笑)

時間軸が前後している可能性大だが、山本さんもタイのバンドシーンをチェックして
いて、

当時タイインディーレーベルの三本指に入るSO::ON Dry Flowerというレーベルのボ
スが日本人清水さんがやっているということもあり、

当時も現在も不動に人気を誇るSO:ON所属タイインディーバンド「desktop error」の
来日公演を山本さんが企画する事になり、


その数年後にはSO:ON若手のホープ「Two Million Thanks」の来日公演も決行。


(残念なニュースだが清水さんは今年SO:ONのレーベル停止を発表)

desktop errorがFEVERでライブを行った際にsgt.がサポート、その流れで後日sgt.が
タイでのライブ(desktop errorのレコ発)に参加、大成功となった。


この辺りで「FEVERがアジアネットワークのハブとして動く事は出来ないかな?」と
考えだしていた。

ただ、まだ行った事の無い異国のイメージを広げても何も進まないからとりあえず
行ってみる+友人を増やしてコミニケーションを取って行けば

なにか出来るはずだ、とかなり幼稚な考えで行動しだしたが、おそらく一番重要な事
だと今でも思っている。

アジアといえども的を絞ろうと考えた際に出て来たのが韓国、台湾、そしてタイの三
か国だった。理由は単純。旅費が安いから(結構重要)

台湾はもう既に日本人バンドはかなりライブをしに行っていたので、

自分で掘る作業ではなくいろんな人から情報を聞かせてもらって進めて行くことにし
た際に

the wallというライブハウスが調子がいい、と聞いていたのでコンタクトを取って遊
びに行かせてもらった。

韓国に関しては国が近いし、ライブハウスも多数あるとは聞いていたのだがここでま
たキーマン(キーウーマン)山本さんが

「韓国のライブハウスが集中するホンデ地区の土地開発と絡めた若いバンドマン達の
ドキュメント映画があり、日本での上映関係を取り仕切る」とのことで

その映画「パーティー51」を観賞後、韓国のライブハウス視察をしに行った。

Party51 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=T-1ExBbLK28

その中でも結局一番行ってる国がタイだ。

タイへ行く度にじんさんがいろんなバンドマンや関係者を紹介してくれた。

その中で一番大きかったのがタイのラジオ局「Cat Radio」のスタッフを紹介してく
れて仲良くさせてもらえていることだ。

(個人的感覚で言うと、東京でいうInter FMに近いラジオ局。

メジャーはもちろんだがインディーのアーティストにも力を入れているタイの若者に
人気のラジオ局)


Cat Radioはタイでも有名な音楽フェス「Cat Expo」を開催しており、その中で日本
のバンドを入れたいと出演枠をおさえてくれている。

じんさんがタイに根を下ろして約10年、Cat Radio側との信頼関係を築き上げてくれ
たところに

日本人のバンドはかなり知っている西村が日本側で声をかけるといういい流れが出来
た。

本当に仁さんには感謝している。

このプランで最初にタイでのライブを成功させたのがthe band apartだ。


この時には同志である西さんのバンドdeepsea drive machineもタイへ向かった。

タイの中でも一番設備が整っているplayyardでのイベントがほぼSOLD OUT、

翌日のCat Expoへの出演も両バンド共に素晴らしいライブで拍手喝采。物販も売れま
くっていた。

(ちなみにCat Expoは二日間開催され、来場者は両日合わせて三万人)

翌年はsawagiDenimshow to count one to ten
タイでのインディーミュージックの祭典

stone free music festival」HP に参加予定が

開催数日前にイベントが中止(涙)そこでじんさんが凄かった。なんと別の音楽フェ
ス「Grass Tone Sound music festival」へその3バンドをねじ込んでくれた。

playyardともう一カ所(お店は既にクローズしたそうです)でのイベントも成功。3
バンドの3カ所でのライブは素晴らしいものだった。

昨年2016年11月にCat Expoが開催予定だったがタイ国王様が逝去、中止か延期、との
ことだったが今年2017年2月に開催。

LOSTAGEChub Duが日本から向かい、

playyardでの前夜祭、Cat Expoでもどちらも大成功となった。

こう聞くと毎回成功で行けばどうにかなるんじゃないか、と思ってしまうが、

日本でも変わらない事だが誰も知らないバンドがなにも宣伝せずに異国でライブをし
に行ったところで

大勢の人前では演奏出来ないし、サインは求められないだろう。

タイに関してはあくまでじんさんのサポートと人並み外れたプロモーションがあって
こその偉業であることは声を大にして言っておきたい。

つらつらと書いてしまったが、現状西村はこうやって面白い事とカッコいいバンドを
求めて時折アジアへ出向いている。