FEVER TOURS in Thailand 2018のあれこれ(西村)


思えば遠くへ来たもんだ...と誰が言ってましたが(海援隊でした)まさかここまでタイとの縁ができるとは思っていなかった。タイと柏に住んでいる重要人物に導かれて面白い話に乗っかっているだけというのが正直な話ではあるのですが。

なにはともあれ、我らがFEVERはタイでイベントを行ってきた。「FEVERが各地に出張する」という不可思議なコンセプトであるFEVER TOURSの初の海外公演。ここ3年でもう10回以上はタイへ行っていたFEVERと西村個人的な集大成でもあった。もちろん先程述べた重要人物でもあるタイ在住dessin the world主宰じんさんとparaborica records主宰でdeepsea drive machineのベーシスト西さんがいなかったら出来なかったこのイベント、三つ巴で構想約1年、2018年3月4日にタイはバンコク、音楽学校であるROCKADEMYにてFEVER TOURS in Thailand 2018は決行された。出演はFEVERがタイへ一番最初に行く際に来てもらったthe band apart、日本の宝であるLOSTAGE、そしてこのバンドがいなかったら海外案件は考えていなかったかもしれないdeepsea drive machine。タイのバンド(かっこいいバンドが沢山います!)の中でも知名度、実力共にトップレベルでなにかあるごとにお世話になっていたINSPIRATIVEの4バンドが出演。

結果、最高でした。こちらはFEVERという看板をプラプラと持参してカッコいいバンドに出演してもらってビール飲みながらギャーギャー騒ぐという贅沢の極み的な立ち位置でしかないのですが、なんというかチーム感というかすべてを包み込むグルーブと言うか何をしたかと言われると特に自分は何をやっていたわけではないのですが(スタッフはちゃんと仕事をしています)やってよかったな、またやりたいなという気持ちにさせてくれる、そんな不思議なイベントでした。タイ最高。

自分はRRというFEVER隣のコーヒー屋のフードフェスにも出店してたこともあり、
西村から見たFEVER TOURSという珍道中を簡単に明記しておく。

3/1

珍しく羽田から出発。今回FEVERもお休みにして大所帯でのタイ行きだったのでスタッフがちゃんと羽田に集合しているか不安でしたが缶ビール片手に待つスタッフもいて既にテンションは高まっていた。

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3/1はタイで宗教上の関係でお酒の販売が出来ない日であった。もしかしたらあそこで...もしかしたらあのお店なら...と期待していたのですが流石にNG。じんさんと合流してカニカレーで有名なソンブーンにて食事、有名なガネーシャ像に挨拶、近くの夜市を探索してホテルへ。同ホテルに宿泊するLOSTAGEが到着したと連絡が入ったのでメンバーと「俺たちの食堂」としている毎回訪れる食堂にて夜食(ビールなし)明日へ備える。

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3/2

2月にタイへ来てお世話になったJAM FACTRYへ再度視察しに行き、The Never Ending Summerにて食事。やっとビールにありつける。その後スタッフと集合時間に大遅刻。
すいませんでした。

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FEVER TOURSの前哨戦「FEVER TOURS IN HAPPENING SHOP NANO CONCERT」と題して大きなアートスペースビルであるbaccにて弾き語りイベント本番。スタッフとじんさんが機材をピックアップしてbaccへ到着後セットアップ。HAPPENING SHOPというのはbacc内にあるお洒落な雑貨やCDを販売しているセレクトショップで、その前のロビーにて弾き語りイベントを行う。日本人のみでのイベント、しかも弾き語りなのはおそらくbacc内でもはじめてのことだと思う。

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かなり穏やかなムードのかな先行はバンアパ荒井氏弾き語りに木暮氏カホンで参加。
お客さんも集まりながら行き交う人々が見ていってくれるのは日本でもインストアイベントやデパートなどでの催し物でよくある風景かもしれないが、いかんせんここはタイ。しかもエスカレーターが目の前(笑)

バンアパ大ファンの若い男の子が食い入るようにみているのが印象的でした。バンアパは海外でも人気ありますね。

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後攻LOSTAGE五味氏。日本からのお客さんも多く「FEVERスタッフもいるしタイじゃなくて新代田みたいだね」とスタッフと話しながらみていたのだが、確かにタイにいながらタイではなかった。五味氏が始まる前に「奈良美智さんが今タイにいるらしい」と話していたが、そこにピンときたのかbloodthirsty butchers「サラバ世界君主」をカバー。タイでブッチャーズの曲が聞けていることに歓喜し、色んな事が頭をよぎって少し泣けた。

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打ち上げは「俺たちの食堂」ビールも解禁、ddmも到着して決起集会的な状況になり貸切状態。この食堂にこれだけの日本人がいたのは初めてだったと思う。本当に小さな食堂で、街の方々も頼りにしている場所だと思うので大変申し訳無い気持ちにもなったが、年に一回あるかなかなのでほんとうにすいません、という気持ち氷入りでビールを飲む(自分はシンハー派)

3/3

お世話になっているラジオ局Cat Radio主宰の「Cat Foodival」にRRが出店。ライブも行われるのだが、タイでは大人気アーティストばかり揃ってる中、日本代表でdeepsea drive machineが出演。音響関係はFEVERチーム+LOSTAGE音響KC氏、ステージはバンアパの名物ローディーでもあるユキオ氏がまとめてくれて完璧な布陣。

SHOW DC OASIS ARENAという大きな野外会場にて行われるので暑さ対策でオープンは夕方(3月タイの昼は約30度)RRはホットのブレンドコーヒーとミントコーヒー、アイスのミントミルクティーという野外イベントらしからぬホットドリンク押しでしたが、ハンドドリップ(細口のポットからゆっくり少しづつお湯を落として丁寧にドリップする方法)が珍しいのか動画撮影者が続出して賑わいました。FEVERスタッフも買い出しなど手伝ってくれて、スタッフ成尾はコーヒー好きということもありブースに立って手伝ってくれたが(昨年もRRは出店して成尾も同行)タイの女子から「写真撮らせて下さい」と言われるほど人気に(笑)

deepsea drive machine、日本でもなかなかないぐらいの大きなステージで圧巻のライブ。大勢のタイ人を踊らせていた。このバンドがいなかったら今自分はここにいなかったと思うと感慨深いものがあり、初めて見たお客さんも多かったと思うが、それでこの盛り上がりであればタイの音楽環境は今後も伸びていくはずだと確信が持てた。

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3/4

大本番当日。会場のROCKADEMYは音楽学校で、二階部分がイベントホールになっているのだが音響や照明システムの常備がなく、一からセットアップしてく必要がある。その辺は全てじんさんにおんぶにだっこ。細かいところまで仕切ってくれていたので本当に助かった。しかも照明担当はタイ在住の日本人ゴウさんで、こちらもストレスなく進めてくれた。

このイベント、受付、ドリンクなども含めてFEVERスタッフがやることになっており、本当に「FEVERが各地に出張する」ということをやってみた。5周年時のFEVER TOURSは日本国内を廻ったのだが、流石にスタッフ全員で動くことはなかったので、この大所帯が動くライブハウスクラス規模の海外イベントは日本の歴史上で今までなかったんじゃないかと思う。なので、よくFEVERにご来店してくれるお客さんがタイまで来てくれた時に受付でホッとする顔が印象的であり、やってよかった瞬間でもあった。

deepsea drive machine / LOSTAGE / INSPIRATIVE / the band apartの出演順は自分が決めたのだが大成果だっと思う。トップのddmから最後のバンアパまで来ていたお客さんはすべて楽しめていたように見えたし、どのバンドも物販は売れていたのが嬉しかった。

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FEVERのバックドロップ、わざわざ持っていってよかった。FEVERが出張する際にお店の後ろに吊らせてもらうのだが、やはりあのロゴがステージの後ろにあると安心感が出るのは自分だけだろうか?

FEVERスタッフは(自分もだが)お店にいる際にはバンドと一緒に写真を撮ることはほとんどない。適度な距離感があるというのはやりやすい反面寂しさもあるのだが、海外でこのような写真を撮れるのは本当に嬉しいことだ。特にツカモン平塚(今回同行したFEVER一番の若手)は奈良出身ということもあり、LOSTAGEはレジェンドクラスだと思うが兄貴と肩を組んでの集合写真は一生忘れられないでしょ?(しかも初海外だったそうです)

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打ち上げはもちろん「俺たちの食堂」近所の方々、ご迷惑おかけしました!

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3/5

帰国日。ddmとLOSTAGEはかなり朝早い便だったようだ。FEVERチームはそこそこ早起き、空港へ向かう。東京に戻るとまた日常になり、みんなで写真を撮ることもあまりないので最後に空港で。

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dessin the worldのじんさん、deepsea drive machineの西さんへの感謝の念を長文で書くことも出来るのだが、これが始まりかと思うと感謝仕切るのはまだまだ先にもあるような気がしているので割愛。というよりこの数日後にはFEVER TOURSの大阪/東京編があり、その辺はまた後日明記したいと思う。

【総括】タイは最高だった。

FEVER代表 西村等

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