FEVER西村_Offshore山本 001

FEVER10周年を記念してウェブをリニューアル予定、と同時にコンテンツも今以上に充実させようと思い、知る人ぞ知るFEVER HPに存在する"SPACIALボタン"の下に広がる世界をインタビュー、対談にこだわらず増やしていこうと... とはいえまずは対談からだと店長 西村が自ら沖縄に飛び、西村が近年 アジアに目を向けるきっかけとなったライターのOffshore 山本氏に対談形式で「アジア音楽シーンの変化」について話をしてきた...。



"中国ではインディー音楽のイベントがビジネスとして成り立ってます"(山本)

山本:FEVERは10周年ですか?

西村:来年が10周年で、その前にウェブをリニューアルする予定です。(※2019年にリニューアル完了予定)それにあわせて、インタビューページも充実しようということで今回この対談企画を考えました。誰と対談するか考えたときに、今は東京のライブハウスも音楽業界も、「アジアだアジアだ」となってる。昔、山本さんがうちに振ってくれた企画の話から辿っていくと、実は今もその頃とあまり変わらない人が関わっていたりします。

山本:確かに、音楽界隈でアジアのバンド関連の企画をやっているメンバー、変わらないですよね(笑)。

西村:俺もアジアに行くようになって、あれこれアジアについて聞かれたりするようにはなったけど、事の発端は山本さんだった。山本さん最近何しているんだろう?と思って、沖縄に来てみました。山本さんと話すきっかけになったのは、Hidden Agendaのドキュメンタリー映画上映イベント(※1)ですね。あれ、調べたら2012年でした。

※1 2012年11月12日 渋谷アップリンクROOMにて開催されたイベント『香港でライブハウスを運営するということ Hidden Agendaドキュメンタリー上映+交流会』。香港のライブハウスHidden Agendaの状況を捉えたドキュメンタリー映画の上映後、当時のマネージャーKimiおよびFEVER店長西村を招いてトークを行った。 https://www.uplink.co.jp/event/2012/3384


山本:もう6年前!FEVERに出るバンドで、アジアのバンドは増えました?

西村:アジアも欧米も増えましたね。海外のバンドがFEVERに出てくれることが、ここ数年ですごく増えてて、ありがたいです。去年留学で中国に行ってた時は、ライブには行きました?

山本:行きましたよ。私が留学していた福州市にはライブハウスが1軒しかなかったんです。その1軒が、天井高くて壁白くて、綺麗な感じで、満員で300人程度。個人的にはあんまり面白いライブハウスだと思わなかったんですよね。とりあえず全国ツアーで来るバンドを受け入れ続けているという。福州では、有名なバンドも1つだけでした。FLAKE RECORDSでも売っているTHE 尺口MP(読み:ザ・ロンプ)。シャムキャッツと中国ツアーをしたバンドです。そのバンドは、よくそのライブハウスにも出てました。

西村:人気はあるんですか?

山本:地元福州でのライブに毎回たくさんお客さんが来るわけではないです。シャムキャッツと一緒に福州で演奏した時は、たくさんお客さん呼んでましたね。なんだろう、福州は、あんまりエンタメが充実してない街だったんですよね。

西村:タイみたいにバーでライブしたりとか?

山本:そういうのもないんですよ。でも、福州から1時間半ぐらい新幹線で南に行ったアモイっていう街は、若い人が経営するお店がいっぱいあって、音楽イベントは多いし、ライブハウスも2軒、アパレルショップも多いし、大学生が街で遊んでて、面白い街なんです。福州にも同じぐらいの数の大学生がいるはずなのに、雰囲気が違いましたね。

西村:日本のバンドもみんな最近よく中国に行ってて、帰って来たら「お客さんいっぱいいてよかったです」ってほとんどのバンドが言ってる。中国ではそんなにお客さん入るんだなあと思って。

山本:中国ではインディー音楽のイベントがビジネスとして成り立ってますよね。

西村:それって、5年前とかでは信じられない感じだったと思うんです。中国の若い人が音楽を今求めてるんでしょうか。でも、観客には旅行者とか、欧米の人も多いっていう話も聞きます。

山本:上海や北京は、現地在住の欧米人も観客の中に多いと思いますけど、それでも、中国地元の人が圧倒的に多いと思いますよ。外国人がいなくなったとしても、ビジネスとして成り立つと思います。中国インディーバンド系の音楽業界については、今、寺尾ブッタさん(※2)が一番詳しいと思うんですが、寺尾さんに聞いたところによると、中国国内の音楽業界は壮絶な競争社会になっていると......。

※2 東京青山月見ル君想フ、台北MOON ROMANTICの2店舗を経営している。また、あらゆる日本バンドの中国・台湾ツアー制作も担当している。

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