Let's Talk about New Fever Vol.2

FEVER10周年を記念して、コンテンツの充実を!と始まったLTANF(Let's Talk about New Fever)ですが、今回は憧れである「Tokyo No.1 Soul Set」がなんと隔月で3回も出演が決定(FEVER初出演です!)。ぜひ対談を!ということでTokyo No.1 Soul SetからDJ川辺ヒロシ氏、今回の対バン「neco眠る」森雄大氏とのインタビューとなりましたが、森氏が大阪在住ということで久しぶりの(笑)スカイプインタビューとなっております。ライブ当日、先着でプレゼントされる川辺さんMIX-CDR、本気で欲しいんですけど...。

text:鈴木めぐみ(HaoChi Books)

「neco眠る」レコ発ライブは、驚異的な動員数

西村:今回、ソウルセットに初めて出てもらうことになって、「どうしていままでFEVER がオファーしていなかったんだろう」って改めて考えてみたんですよ。ま、答えは簡単なんですけど、大御所すぎてお声がけできていなかったという。お二人は昔から仲良かったって聞いたんですが、いつ頃どんな感じだったんですか?

森:たぶん、川辺さんとはじめてちゃんと喋ったんが10年前。それこそFEVERでやった、neco 眠るのレコ発のとき。楽屋でやと思うんですよ。

川辺:ファーストだっけ。2枚目だよね?

森:そうですね、2枚目でした。

川辺:僕は、最初に1枚目をロボ宙にもらったんですよ。ロボ宙は基本的になにも説明しない人なんで(笑)、「めっちゃええで」っていうのもなにもなく。「neco眠る」って書いてあるCD......、CDRだったかな。サンプル盤みたいなのをもらって。まったく知らなかったんだけど、あとから家で聴いたらすごくよくて。しばらく聴いてましたね。でも会ったこともなくてライブも観たことなくて。それじゃ、初めて会ったのはどこだったんだろ?

森:ほんまの一番最初はフジロックの苗場食堂に、川辺さんが観に来てくれてて。

川辺:あれすごいカッコよかったよね。思い出した。

森:ありがとうございます(笑)。で、その直後の9月に、レコ発をFEVERでやりました。

川辺:フジロックのあとがFEVERだったんだ。

西村:実はあのときのnecoのライブ、動員記録があったんですよ。お客さんめっちゃ入ってて。

森:入ってましたねー。

西村:なにしろギュウギュウで熱気がすごかった。当時、いろんな人から「FEVERって何人くらい入るんですか?」って訊かれることがよくあったんですけど、「neco眠るってバンドが動員記録持ってて」って話はホントよくしていて、自分のキラーワードにしてましたね(笑)。それがなかなか覆されることがなかった。

森:あはは。

西村:いまでもスタッフの間でnecoの話になると、「めっちゃお客さん入ったバンドですよね。また出ないんすか」ってなります。うちって珍しくて、スタッフが辞めないんですよ、辞めないって言ったらヘンですけど。だから丸10年働いてくれてるスタッフは、あのときのことをよく覚えてくれてるんですよね。

一同:へぇー。

西村:あの日はとにかく酒もめっちゃ出たし。けっこうとんでもない日だったなぁって。あれが2009年とかなんですよね。

森:そうですね、2009年ですね。

川辺:じゃ、FEVER2年目のときとかなの?

西村:はい。いっぱいお客さんが入る日もありましたけど、ぜんぜんヒマな時代で。あんなに人が入るってことがなかなかなかったから、みんなびっくりしちゃってて。あの時、「neco眠るっていいバンドがいるよ」って噂には聞いてたんですけど、どれくらいお客さん入るかうちも正直、分かってなくて。

川辺:実際、何人くらいだったの?

西村:400(人)ちょいくらいでしたね。だから「動員記録あるバンドです」ってずっとネタにさせてもらってました(笑)。で、そんなこともあって、ソウルセットは自分と同世代のスタッフで昔から追っかけてる奴もいるし、今回ハマったときはすごく嬉しかったんですよね。いっしょに出るのは久しぶりですか?

川辺:そうですね。毎年やっていた年末のライブ(毎年12月29日に恵比寿リキッドルームで開催されていた、恒例のTOKYO No.1 SOUL SETライブ)で、necoの活動休止前(2010年末)と、あれ、復活(2012年)のときもあったよね?

森:はい、復活のときも出さしてもらいました。

西村:めっちゃ仲いいっすね(笑)。歳の離れた先輩後輩みたいな感じなんですかね?

川辺:いや、そういう感覚はまったくないです。僕が大阪に友達が多いっていうのもあるけど、その友達のひとりって感じです。

西村:森さんはどうですか?

森:ほんまに中3くらいのときに家でケーブルテレビ見れるようになって、スペースシャワーでPVがすごい流れてて。「SUNDAY」だったかな。めっちゃかかってて。ほんとにテレビの向こう側の人というか。ライブも観たことなかったし、実在してるかもわからん人、くらいに思ってました(笑)。

川辺:休んでた間も大阪でよく遊んでましたよ。森君が働いてるカレー屋さんの「ボタ」にもよく行ったりして。そういえばこのカレー屋さんはフェスとか音楽関連のイベントをやってて。店内でも弾き語りのライブとか、僕もDJイベントでよく呼ばれてやったりしてます。

森:そうですね、いっしょに呑みに行かせてもらったりしてましたし、ちなみに僕の婚姻届の証人も川辺さんです(笑)。申し訳ない事に離婚してしまったんですけど、、、。

川辺:幻の(笑)。
*森氏が働いている、大阪・心斎橋にあるスパイスカレーの店。市内に系列店が2店舗ある。


"初めまして"と"10年ぶり"と

西村:いま、necoはどれくらいのペースでライブやってるんですか。

森:月1回あるかないか、ですかね。

西村:自分のなかのnecoのイメージは、「フェスによく出てるバンド」。広い野外とかでお客さんがワイワイして、いい雰囲気を醸し出すバンド、というか。3枚目が出たのがちょっと前でしたっけ。

森:ミニアルバム入れたら4枚です。それが去年(2018年)、いや一昨年(2017年)ですかね。いまメンバーふたり横浜に住んでて遠距離ってこともあって、割りとみんなマイペースにやってますね。あと「CASIOトルコ温泉」「NEW MANUKE」等各自のユニットとかソロも色々あったり。

川辺:BIOMANがソロ(千紗子と純太)出したりね。

西村:川辺さんはほかのメンバーさんとかは仲いいんですか。

川辺:いいよ。(栗原)ペダルは、同じスーパー銭湯通ってるんで(笑)。

西村:仲いいっすね、それは。

森:僕はいま、ネバヤン(never young beach)のギター手伝っててたりもしてて、各自の活動をやってる感じですかね。

西村:あ、そうなんですか。知らなかったそれは。

川辺:ネバヤンのメンバーですよ。この間、中野サンプラザのライブ観に行きましたけど、けっこう難しそうなフレーズを弾いてましたよ。necoでは絶対彈かないような難しそうなフレーズを(笑)。

西村:それはそれでミュージシャンとしては楽しそうっすね。サポートで東京と大阪で分かれてるのもけっこう珍しいですよね。

森:そうですね。良い経験させてもらってます(笑)。

西村:じゃ今回、FEVERでnecoやるのって......、10年ぶり?

川辺:え、あれ以来やってないの?

森:necoでやったかなー、やってない気もしますね。AUTORAっていう別のバンドを手伝ってたときはやらしてもらったことあったんですけど。

西村:あ、覚えてます。だから自分の記憶のなかではすごく久しぶりの感覚があった。
でもまぁそれ言ったら、ソウルセットがFEVERに出るっていうのも、うちらのなかでは事件なんですけどね。
あの、自分でももうネタにしちゃってますけど......。新代田でライブハウスを始めるっていうときに100人に相談したら1000人にやめとけって、あんななんにもない街で絶対無理だって言われまくったけど、なんだかんだで10年切り盛りしてきて、これからも頑張ろうと。ソウルセットは初めてなのに3回公演が決まってますし、necoも久しぶりってこともあって、この2マンは自分のなかでかなりいい惹きになってます。今後ともよろしくお願いします、というところでなにか意気込みをいただけたら。

川辺:僕らはやっぱりクラブでの経験のほうが長いんで、ライブハウスはものすごく少ないんですよ。都内の有名な場所でもほとんど出たことがないくらいで。でも楽屋の広さとかロビーのデカさも分かってるくらい、お客さんとしてFEVERには何度も行ってるんで今度は出演する側で、っていうのはまた楽しみにしてます。

森:10年ぶりですもんね。ほんま楽しみですね。FEVERではじめてやったときに観に来てくれてた川辺さんのソウルセットとできるてっいう。あ、いま僕らも本番に向けて新曲作ってるんで頑張ります。

西村:お二人ともありがとうございます。FEVER初出演のソウルセットと10年ぶりのnecoがいっしょに観れるなんて、いろんな意味で自分的には胸アツです。当日は、超貴重なセッションが見れるかもしれません!?


▶ライブ情報
19.03.03 (Sun) FEVER 10th anniversary / TOKYO No.1 SOUL SET presents 〜THREE ROOMS

〈出演〉
TOKYO No.1 SOUL SET
neco眠る

TOKYO No.1 SOUL SET Twitter
TOKYO No.1 SOUL SET Instagram
neco眠る HP
neco眠る Twitter
neco眠る Instagram

OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥5000 (+1drink)
※1dirink ¥600


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▶プロフィール

川辺ヒロシ
「TOKYO No.1 SOUL SET」のトラックメイカーであり、同時にクラブシーンにおいてもオールジャンルセレクターとして80年代後半から活動。石野卓球や藤原ヒロシなどとの
ユニットをはじめ、プロデュースワークやリミックス・ワークなど活動は多岐にわたる。

森雄大
2002年、大阪で「neco眠る」結成。2008年にリリースした1st『ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK』をはじめ、これまでに4枚のアルバムをリリース。多くのバンドのサポートメンバーをつとめるほか、レーベル「こんがりおんがく」も主宰。

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