2012年3月アーカイブ

知ってる人もいると思うので書いてしまうが、その昔に下北沢シェルターというライブハウスで働いていた。10年ほど店長兼ブッキングをやらせて頂いて素晴らしい経験だった。現在もその繋がりでFEVERがあると言っても過言ではない。

店長就任から月日が経って、ちょっと困ったことがあった。
どんどんHARDCOREが好きになっているな俺...
でもHARDCOREばかりブッキングするのはお店のカラー的にも色々な問題がある...

そんな悩みがある時に、確かLESS THAN TVのイベントだったと思うがやたらとカッコいいHARDCORE BANDと出会ってしまった。このバンド、歳もそんなに違わなそうだし、兎に角カッコいいからどうにか絡めないかな...と思いながら悶々と日々を過ごした。

そのバンド名はBREAKfAST
現在も活動中の日本が誇るスケボーをこよなく愛する4人組。

話すきっかけは忘れてしまった。ただ、Bfのベーシストがやたらと腰が低く、自分が思う「HARDCOREなバンドとライブハウスがちゃんとコミニケーションとれる常識人」という印象で、その読みは当たっていた。
(他メンバーが怖い、話ができない、と言う訳ではない。オフステージは気さくないいあんちゃんである)
そのベーシストがライブをしにきたり来店する度に会釈程度が話せるようになっていき、歳が一緒だったことが判明。スタッフが仲良くなったこともあり急激に距離感が近くなり、名物イベントである「BREAK ME FAST」を何度もやってくれた。

Bfはその当時、この界隈では最強だったと思う。HARDCOREとしてのカテゴリーでなく、BANDとして群を抜いてのカッコ良さがあった。自分も少なからず下北沢にいてスケボーをかじっていた人間としては「バイオレントグラインド」という曲があることや(名店、Bfでは名曲)スケートカルチャーとクロスオーバーするバンド感など全てがカッコ良かった。

その中でも「常識人」とカテゴライズされたベーシストはステージ上ではこの上ないカッコ良さだった。ビッキビキでツッコミ感満載のベース、コーラスではなく叫ぶサイドボーカルスタイルに至っては世界的なカッコ良さだった(実際Bfは海外ツアーなどでも大好評だった)

そんなベーシストとライブ後に話す自分が知っているハードコア話をヒソヒソと話すのが楽しかった「マジっすか、それ」とお互い言い合いながら。仲良くなれた。でもお互いずっと敬語だった。それはお互いを尊重している証でもあったように思う。

そんな彼がBfを脱退すると言う噂を聞き、本人から直接聞いたときはショックで言葉が出なかった。が、バンドは続けていく、とのことでその後もカッコいいベーシストとして活動していた。昨年BfがFEVERに出演した際に
「俺、こんなにカッコいいバンドでベース弾いてたんですね」
と嬉しそうに言っていた笑顔は忘れられない。

ベーシストの名前は岡亨。
今年2012年2月に永眠した。

今これを書いているのは向こうに行ってしまって約一ヶ月経ち、気持ちの整理が出来ているからだ。

お葬式に出席した。お通夜はバンドマンでいっぱいだったそうだ。みんな泣いていた。
でも自分は泣けなかった。
帰り、偶然にもex:KIWIROLL、Thymoのギタリストogと一緒に帰った。ogは俺の話をうんうんと聞いてくれた。
「俺さ、泣けなかったよ。悔し過ぎてさ。」
本当に悔しかった。
おい岡さん、俺まだハードコアネタ、とっておきのやつ話してないし、あんたそんなにまだFEVERでやってないじゃん。ちょっと待ってよ。
そんな気持ちでいっぱいだった。

親しいバンドマンが亡くなるといつも思うことがある。
「もうステージにたてないんだよ。カッコいいライブも見れないし。もったいないよ。」
そしてその後にこう付け足す。
「俺が貴方の分までカッコいいライブ見ておいて、俺が向こうに行ったらそのライブのことを話すから。まぁ待ってて下さいよ。」

岡さんと出会えてよかった。
今もWILD THINGのBパートで岡さんが叫ぶところを聞くと涙腺が緩まるが、そのパートがカッコよすぎるからそこはぐっとこらえて泣かない。
ありがとう岡さん。ゆっくりタバコ吸ってね。

4/29にSHELTERで岡さんがよくやっていた昼の部のイベントがある。
その日は久しぶりにスケボーで下北沢へ遊びに行く。

FEVER:西村等

デビュー以来、Dr タナカゲンショー、Ba キタダマキ、Gt ホリウチジュンヤの不動のバックメンバーを配するホフディランしかし、ここへ来て危機が!
5月からのツアー『ツアープラトン』の前哨戦として行われる4月7日のワンマンライブ『プレ・ツアープラトン』に、なんとキタダマキがスケジュールの都合で無念の不参加(それはそれで売れっ子ベーシストの証!)。
急遽、ワタナベイビーがベースを演奏するという作戦を立てたものの、歌いながらのベースでライブ全部やるのは無理~!(悲鳴)
ということで、サポートしてくれるベーシストを探しまわったところ、「ホフの危機は俺が助ける!」「あたいが助けるわ!」と名乗り上げてくれた強者ベーシスト合計7名!超豪華ベースゲストを迎えての「ホフディラン 春のベースまつり」と相成りました!
ニューアルバムの曲はもちろん、過去の名曲の数々が、豪華ベーシスト陣との共演でどうミラクルを起こすか!ホフディランファンならずとも超お楽しみの特別企画ぜひこの機会をお見逃し無い様に!

チケットは残少ですが絶賛発売中です!!

<ゲストベーシスト>
グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)
田中貴(サニーデイ・サービス)
福岡晃子(チャットモンチー)
トモフスキー
カジヒデキ
UMU(ex.BEAT CRUSADERS)
ショウサカベ(SISTER JET)

12.04.07 (Sat) 『ホフディラン 春のベースまつり』

FEVERは2012年の3/23で満3歳になりました!皆様のおかげでスクスクと成長しています。
これからもガッチリ、ですがビックリなブッキングやイベントをぶっ込んでいきますので
今後とも宜しくお願い致します!!!

珍しくBLOGがUPされておりますのでお時間あればどうぞ。FEVER BLOG

えーっと、FEVERですがえんやこらやってたら3歳になりました...
とあるところから「お店っていうのは3年出来れば大丈夫だ」と聞いたことがあり、3年は乗り切るっていうのが当初の目標でした。
なんというか...感慨深い、でもないし(やることが沢山あるから)
あっという間だった、でもないし(もう10年ぐらいやってる気もする)
なんつーか、ありがたいです。色々と(本気)
基本あんまし仕事だとテンションが変わらなそうにみえるって言うのが一般的に言われることなんですけど(あんまし表情変わんないみたいです)笑うし、泣くし、テンション上がるし凹むし甘えるしという一般36歳男性と変わらないと思ってますが、ここ4年(FEVERが出来る1年前から入れて)はおそらく世界エモランキングで上位に食い込むぐらいのガッキガキな毎日です。

実際楽しい。でもスッゲー大変。はっきり言って個人でこれだけのライブハウスやってるっていう人は少なくとも自分の周りにはいないし、個人経営ライブハウスでこれだけのいい感じのスケジュールっていうのは奇跡に近いと思う(自慢)なんでこんなに大変なことやってんのかなーこういうのを望んでたのかなーなんて自問自答するときがあるんですが...

答え:望んでやってんじゃん。こんなに素晴らしいことないじゃん。

でした。
自分がやりたいことを仕事にしてお金を稼ぐ。
そして喜んでくれる人が沢山いる。
こんなに素晴らしい仕事、他に知らない(俺は)

音楽業界は今が底辺と言われてます。でももっと底があるような気がする。
3.11後はお店を閉店した飲食店や音楽業界を去っていった方も多数いました。
それ以上に震災関係で大変な思いをした方が沢山いることを知っている。

そんな状況でも、FEVERに来て演奏するバンドマンやスタッフの方々、遊びにきてくれるお客さん、海外の言葉が通じない人も宇宙からの来てくれた方や幽霊さんや犬でも猫でもそしてFEVERスタッフも含めて全ての人が「来てよかったな」と思ってくれるライブハウスにしたいです。

OPEN する時にこんなことを言ってました。
「新代田から世界へ 羽根木から宇宙へ」
なんか最近妙にしっくりきてるような気がする!!!(自画自賛)

スタッフ一同精進して参ります。
今後ともFEVERを御贔屓に。

あと、面と向ってだと恥ずかしいからあんまり言えませんが、
初期スタッフ、途中下車したスタッフ、現スタッフ、本当に感謝しています。今後とも宜しくお願い致します!

LIVE HOUSE FEVER 代表 西村等


これはFEVERが出来る前の入り口からの状況(奥が現在のPOPO)ここから全て始まった...

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