「お店、大丈夫?」コロナ禍に突入してたくさんの方々に心配されながらあの手この手で動いてきました。配信やお店の物販販売、補助金や助成金の申請、その先にはフライドチキンのお店を作り、自社でTシャツにプリントする部署まで出来ました。
時短要求や酒類販売停止が出てきて痛手になった沢山のお店は自分たちのことは自分たちで守ると言わんばかりに自主的に営業を再開している飲食店が増えていることは誰もが知っている事実だと思います。
日本は我慢大会続行中です。特にライブハウスというカテゴリーに属して仕事をしている皆様は痩せ我慢が得意な方だと思います。我慢こそが美学。痩せ我慢と一緒に仕事をし続けていることは少なからず自覚があります。
場所や大きさで違いはあれど、同じ職種なので現状の苦労は痛いほどわかります。
我慢大会の中、プライドを崩さずにライブや配信を行なっているお店に敬意を払いたい。
FEVERが昨年購入したガーメントプリンター(Tシャツなど布製品へのプリンター)を使用した「made in 新代田」というアーティストのTシャツを受注、製作、発送まで行うアクションを今度はライブハウスにもお願いしていきます。
第一弾は既に発表+発売している「下北沢SHELTER」です。
SHELETRは自分が10代20代に働かせて頂いたライブハウスで、SHELETRがなかったら今の自分もFEVERもなかったでしょう。言葉にできないぐらい大切な場所です。
made in 新代田ライブハウス編の第一弾はSHELTER以外には考えられませんでした。
今後、既に縁があるライブハウスはもちろん、憧れのライブハウスや今後お世話になりたいライブハウスに声をかけていこうと思っています。
正直、各店舗もTシャツなど物販を行っているのでmade in 新代田で凄い売上があるとは思っていません。
自分が発信していきたいことは、売上はもちろんですが、全国のライブハウスが動き、アクションを起こしている熱量を感じて欲しいのです。ただ指を咥えているだけじゃなく、ただ遠くに向かって吠えているだけではなく、知恵を絞り、行動して、素晴らしいバンドやオーディエンスを受け入れる体制を歯を食いしばりながらできる限りの営業をしているこの現状の再確認をしていただきたかったのです。
カッコいいことばかり言っていても意味が無い時代に入ってしまった様に思います。何を信じていいのか、疑い深い事が多くなって心が疲弊している事は自分でも感じます。
ですが、以前に書いたこの言葉は今でも自分の気持ちを鼓舞しています。
「新代田からライブハウスカルチャーを守るぞ、守る以上に攻めるぞ」
私たちが望むことはそれぞれのやり方でライブを行なって、自分たちのスタイルでライブを楽しみたいだけ、ですよね?
私たちは何も諦めてはいない。
5年後10年後もライブハウスでないと得る事ができない経験を多くの方に感じ取ってもらえるように。
またライブハウスでお会いしましょう。
新代田FEVER 西村仁志