ATATA01

「新代田FEVER系」として、各地で"やらかし"続けるバンド、ATATA(アタタ)。配信とライブ会場で先行発売された彼らのファーストアルバム『ATATA』が、満を持して8月22日、ついに一般流通版としてリリースされる。日本の音楽界に突きつけるような1枚となった『ATATA』。その制作秘話を、ライブから音源までATATAの音作りを担っているPAエンジニアの阿相氏を交えて、たっぷりと語ってもらった。 なんと、ATATAメンバーと阿相氏との対談は本邦初!レコーディングの裏話や制作過程でのやり取りなど、彼らの会話をまとめる事もなく掲載しました。細かい部分は気にせずにお読みください。(※この対談が行われたのは八食サマーフリーライブに出演した翌日8月5日。残念ながらデンカことDr. 大倉は仕事のため今回は欠席です)



【リリース情報】ata_cd.jpg

◆First Full Album ATATA『ATATA』

DIEMES / DMSI-001 / ¥2,100 (in tax)

(CROWN TOKUMA music distribution)

2012.08.22 ON SALE!!!


ata_lp.jpg◆FIRST 12inch RECORD ATATA『9 SONGS LP』

FLAKE SOUNDS / FLAKES-064 / ¥2,940 (in tax)

Limited 350 Press / Heavy Weight 180g Vinyl / Clear Marble Color

2012.9.16 ON SALE!!!







宅録の延長みたいなノリで録った(阿相)

■ レコーディング作業について

阿相:とりあえずこういう形でインタビューするのは初めてなので、まず結成の......

鳥居:そういうのはいいよ(笑)。

阿相:あー。ではではそういうのは他の雑誌とかで読んでもらって...。では、アルバムが発売しますけど...

池谷:そういうのも良くない?(笑)

阿相:じゃあどうすればいいの?(笑)

奈部川:アルバムの全曲解説みたいなのは、他のインタビューで俺たちの口から言えたんだけど、阿相くんが実際どういう作業をしてたのか知らないわけ、俺たちは。

阿相:そうですねー。

奈部川:じゃあまず、どういう作業をしていったのかを突き止めていこう。

阿相:今回は練習スタジオを貸し切って録ったりしたっていうのと、ベースとドラムとギター2本はバラで録って、鰯(岩田 以下、鰯)のキーボードの音はメールのやり取りで音データだけが送ってもらって俺が編集して、最後にナベさん(奈部川)が歌を入れる。それを俺が持ち帰って自宅でミックスして、できたものをみんなにメールで送って、各自確認してもらいながら詰めて行く。まあ宅録の延長みたいなノリです。

奈部川
:例えば、一番最初にできた、デンカ(大倉)とマーシー(金田)のリズムトラックに対して、まず、阿相くんは何をしたの?普通に録っただけ?

鳥居:逆インタビューになってるけど大丈夫?(笑)その方が面白くていいか。

阿相:えっと、過去のデモと違うのは今回はクリックを使って録って、今までは楽器は一発録りだったのを個別に録音しました。なのでドラム録りのマイクの数とかは結構増やせましたね。

鳥居:録りの時点で音すげー良かったよね。

阿相:そう。ドラムは結構良く録れた。

金田:ベースの音も超褒められましたよ。

阿相:ベースはRadialのD.I.使ってラインで録った音だから、元の音が良かったんでしょ。

池谷:ギターの音も良く録れた。

阿相:ギターはねぇ、録ったのが練習スタジオだったから、隣の部屋でどっかのバンドが爆音で練習してる音まで入っちゃたりして、池谷と2人でやベーな!とか言いながら録ってた(笑)。面白かったけど大変だったよ。

池谷:あれはマジでキツかった(笑)。

阿相:で、ギター録りが終わった時点で簡単にミックスした音を鰯にメールして、鰯がそれを聴きながら、家で子守しながらキーボードを乗せて。そのデータをメールで返信してくる。

鳥居:そしたら何かが間違っててやり直しになって...

阿相:そうそう。最初に送ってきたやつが全部歪んでて(笑)。

岩田:そうだ、入力がデカかったんだ。俺、それでスタソル3回くらい撮り直したんだわ。すげーガッカリしたっけ(笑)。

阿相:初期設定が全然違かったりしてね。何度もやり直してもらった(笑)。キーボード録りの期間は結局鰯と俺は一度も会わなかったよね。自宅で録って送るってのは、今回は試行錯誤しながら実験的にやってみたんで、次はもっとスムーズにできると思う。

奈部川:ギターは一人ひとり録っていったじゃん?1日かけて。ギターは阿相くん直したの?

阿相:ギターは直すっていうか、エフェクトを録る時点でかけたり、ミックスの段階でかけたり、どっちがいいのかを相談しながら録ったんでそのエフェクトを作ったり、要らないノイズを切るとかそういう作業でしたね。あとは何パターンか録っておいたものを選別してまとめたり...。

奈部川:要らないノイズって?

阿相:ハウリングしちゃってるとか。弾いてないとことか。

池谷:ブレイクとか。隣のスタジオの音とか(笑)。

阿相:そうそう(笑)。例えば池谷が弾いてないところで、ぶーんって音が入っちゃってるのとかは切ってます。

鳥居:HOLSTEINの時は結構お互い(2本のギターの)音を重ねていったけど、今回は完全にひとりっきりで、それだけで終わったから早かった。

奈部川:ちなみに、今回ギターが2本以上鳴ってるところってあるんだっけ?

阿相:『Recito』と『Brass And Nickel』くらいかな。でも基本的にライブでやってるのとたいして変わらないかも。

鳥居:フレーズとして増やしてるとかはしてないよね。

阿相:そうだね。ライブでやってるのを"ちゃんと"録ってる感じだよね。

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