ATATA03

(配信デモの)『Fury Of The Year』は極悪だった(鳥居)

■ 無料配信デモとCDについて

鳥居:(無料配信デモの)『Fury Of The Year』の印象は強かったよね。

金田:そうそう。どうやってあんな音出すのか俺も知らない(笑)。

鳥居:極悪だったもんね(笑)。

奈部川:俺、アルバムを一ヶ月ぶりくらいに聴き直して、先に無料配信された3曲も聞きなおしたんだけど、まー『Fury Of The Year』は極悪だよね(笑)。

阿相:デモの『Fury Of The Year』は無料配信する前は、こんなんで本当にいいのかー?って思いながら出したから。音とかすげーけど大丈夫かな...?みたいな。

金田:でも周りからすげー評判だったよ。

阿相:まぁ出してみたら意外と評判良かったから良かったけど。もっとクソミソに言われると思ってた(笑)。

鳥居:まぁビクビクするよね。

阿相:みんなに最初聴かせたときにはさ、普通なミックスしたじゃん。そしたら、全然パンチねえみたいになって「もっとやれや」みたいになって。「もっとキレた感じでやってよ」って鰯にすげー言われたの覚えてる。

岩田:1曲目はやっぱね、ワサー!ってなってなきゃだめだよ。

阿相:でもあれで、イメージついたよね。ATATAの「やりすぎ感」みたいな。暴動感? 個人的にはあの音があって『Ontologie』に繋がるんだけど。

奈部川:未だに覚えてるんだけど、無料配信のときの『Fury Of The Year』の、まぁこの路線で行こうぜって決まるまで、すげー時間かかったの。何回も何回もみんなで話し合って。で、阿相くんがミックス上げるたびに、「いや、もっともっともっともっと」って。でもその『Fury Of The Year』の音が決まってからは『Recito』もGHQ(『General Headquarters』)も超早かった。

阿相:早かったっすねー。俺がすごいよく覚えてるのは、『Fury Of The Year』はメンバーがああしたい、こうしたいって言ってたから、とにかくそれに合わせていくみたいな作業だったけど、『Recito』は阿相くんの好きにやっていいよ~みたいな感じだったよね。んで、好き勝手やったらみんなが良いね!って言ってくれた感じだった。

鳥居:あれはまじで完璧だったよ。

阿相:『Fury Of The Year』を無料配信して、2曲目もやるって時に、また雰囲気の違う『Recito』がきたから、『Fury Of The Year』と同じにしても面白くないなーと思って。
やっぱり勢いまかせの印象があったから『Recito』はもっと世界観を出して、聴きやすいイメージにしたら、バンドの違う側面が見えていいんじゃないかなと。そんな感じでやったらみんなが喜んでくれたと。

奈部川:それに至るのも、最初の『Fury Of The Year』のやりとりがあったからだと思うよ。あそこで散々みんなでやりとりして、根本のところで俺たちはこういう音が出したいんだっていうのを喧々諤々とやったからこそ、ひとつのイメージが共有できたから。

阿相:あの当時って、正直俺もATATAってバンドがどういう音楽をやりたいのかがわかってなかった。

鳥居:俺らもわかってなかったよ、ちゃんとは。

阿相:それで当たり障りないミックスしたら、「最初だしパンチある感じで」って言われて。どんどんぶっ壊していったみたいな。きれいな音で録ったのをどんどん歪ませて極悪にしていって、やりすぎくらいでいいでしょっていう感じで。

奈部川:たぶんね、あれが耳障りの本当に一歩手前なの。

阿相:で、今回のアルバムで、デモの曲も再び録ったじゃないですか。それで俺の中で少しコンセプトを変えたんすよ。『Fury Of The Year』とかも。特に再録した3曲は何度もやり直して、でも全然うまくいかなくて本当に苦労した。

鳥居:あれ、難しかったよね~。

阿相:もっと全然違う印象にする事もできたけど、やっぱり結局は前の印象が強すぎちゃうから、普通にやってもデモのほうがパンチあるなって言われちゃうし。

金田:演奏もそうでしたよね。

阿相:でもアルバムではカッチリやってるしね。デモ録ってた当時、池谷が言ってたんだけど、本来だったら『Fury Of The Year』みたいな曲はカッチリやりたいみたいな。

金田:だけど、デモのあのゆるい感じとか、ためるところとかあるじゃないですか、間奏とか。あれはあれですげーいい演奏だなと思う。

阿相:そう。俺はデモのテイクも好きで今だによく聴くし。だから同じ曲でもまた違う印象になっていいよねって思う。


手かざしてびゅーん!て鳴る。ほら、最初イロイロできないから。(奈部川)

■ 使用機材について

阿相:本番のレコーディングするにあたって、ギターアンプが2人とも変わったけど、あれも困ったわ。やってて。

鳥居:でも良かったよね。

阿相:今までの音とだいぶ印象違ったからねー。

奈部川:今のアンプで録ったの?

阿相:アルバムでは今使っているコンボタイプで録って。それまでは2人ともスタックタイプのアンプ使ってて。

奈部川:俺たち(結成してから)2年しか経ってないけど、ギター2人に関しては、ギターも変えたしアンプも変えた。それもちょっとした違いのギターじゃなくて、大きく印象が変わるようなギター。

阿相:デモの時と、アルバムの時とじゃ、音がだいぶ違うもん。鳴ってるものが全然違うから。ベースも変わってない?

金田:あー、変えました。ベース本体も変えましたしね。アンプヘッドも変えたし、足元も変えましたし。

阿相:全部変わってる(笑) デモの時って何使ってたっけ?

金田:デモは、足元はサンズに竿はmoonのJJに、あとアンプは多分800RBのFEVERの。

阿相:moonもやっぱりいいね。(八食のステージでは久しぶりにmoonを使用)

鳥居:いいよね。

金田:いいけど今後は使わないけどね。

阿相:何でよ?単純に、今、コンボになって、2人のギターの音がミドル中心になったから下がなくなっちゃったの。だからマーシーが下の音を鳴らして欲しい。

金田:ローとかローミッドとか、あれすごい出ますもんね。

鳥居:そう。だから上も抜けるし下も抜けるからベースが出てくるんだよ。

阿相:思い出した。moon使ってる時って、ローミッドのある特定の周波数がずっと鳴っていて、たまに気になるんだったわ。

金田:ローン終わるまでは使う。

阿相:音色が嫌なの?弾きづらいの?

金田:いや、見た目が普通のジャズべだったら使いたいです。

鳥居:見た目もかっこいいじゃん。

金田:あれに、変な話、いまのナナイチざぐって使うのもナシじゃないかなと思う。(最近のメインはフェンダーUSAの71年ジャズベ)

阿相:今ってパッシブだよね?

金田:パッシブ。普通にビンテージの。

阿相:俺、今のジャズベのほうが音が好きかな。他の音と馴染みやすいって意味で。

金田:阿相さんは、たぶん、今までもそうだけどパッシブのほうがたぶん好きなんですよ。自分でいろいろできるから。moonだとトーンが作られ過ぎててやりづらいと思う。

鳥居:moonのほうがいいよ。

金田:ジャズべとかフリーダムとかの方がやりやすい。

鳥居:いや、moonのほうがいいよ(笑)。

阿相:俺は、とにもかくにも、今使ってる池谷のギターを元のやつに戻してほしいけどね。

奈部川:ギターに関して今は、大くんが、Zの魚頭くんから譲り受けたTVイエローのSGね。池谷くんがいま使ってるギターは、ゴードンスミスって言って、日本ではほとんど流通してなくて、イギリスのいわゆるFender、Gibsonみたいな感じで、本当にUKをレペゼンしてるバンドはみんなゴードンスミスを使ってる。

池谷:大きく書いて!

鳥居:おもちゃみたいな軽さだけどな。

奈部川:すごい安いんだけど、でも国産(UK)。

金田:国産なの?

池谷:UKのね。

金田:意味わかんない。

池谷:大英帝国産ってこと。

阿相:日本でいうYAMAHAみたいな?

池谷:アメリカでいうGibsonってホームページに書いてあった。

奈部川:昔から、バズコックスとか、UKのバンドはゴードンスミスなんだよ。まぁただ、さっきのマーシーの音もそうだし、この2人のギターもそうだけど、結局阿相くんが音作ってたんだよ。だから、誰が楽器変えたってそんなに変わんないよ。たまたま今回のツアーで阿相くんが来れなかったところとかもあるんだけど、そこの音を聞いてみたいよね。どんな音がしているのか。

阿相:音に関してはライブで鳴ってるイメージを重視してますよ。

鳥居:......おい、あいつら(金田、岩田)全然話聞いてねーぞ!

岩田:聞いてるよ(笑)。すっごい聞いてる。ゴードンスミスの話でしょ?俺、全然機材変わってねえもん。

阿相:鰯はねー、ライブでやるキーボードの音の音量差が激しすぎて、すげーうるせぇって思うときと、全然聴こえねぇって時がある。

岩田:あれはね、あれなんだよ。キーボードのマスターに当たっちゃってんだよ、俺の手が。

一同:(笑)

阿相:それなんとかしろよ(笑)。

岩田:仕方ねーよ、もう。

池谷:たまにバズーカみたいなときある。

岩田:最終的にいろんな人が、「ライブだとわからなかったけど、CD聞いたら意外と鰯さんやってますねー」って言ってくれたから、それでいいよ。だって、俺キーボードの話、誰ともしたことないし(笑)。他のバンドのキーボードの人ともキーボードの話したことないし。

阿相:別にしたいと思ってないでしょ?

岩田:思ってないし。キーボードどうでもいいわ、もう(笑)。レコーディングの時だけ、俺はキーボードしっかり考えてやるから。

奈部川:でも、健太くんキーボード2台目なんだよ。

岩田:そうそうそう。

奈部川:最初、俺がATATAに誘われて入った時はちっちゃなキーボードだったの。

鳥居:あの青いやつ?

岩田:アレシスのマイクロンね。

金田:あれ、結構レアなんでしょ?

岩田:まぁしっかり、中古で11,000円で売りましたけど。

阿相:売っちゃったんだ(笑)。

金田:結構レアらしいですよ。探しているひともいたりするし。

岩田:あれ使いづらいからいいよ。

奈部川:で、キーボードどうしようかって話してて、俺がBANDWAGONで使ってたときのキーボード持ってったりして、「こういうのは?」「こういうのもあるよ」って話をして、やっぱりJUNOシリーズが良くね?ってなって。

金田:JUNOはなにがいいんですか?

奈部川:JUNOは何がいいってビームが出るから。

阿相:あー、あのテルミンみたいな音ね。

奈部川:手かざしてびゅーん!て鳴る。ほら、最初イロイロできないから。

鳥居:とりあえずかざしとけって。飛び道具的...な。

岩田:まあ意外と弾いてるけどね。信じられないくらい弾いてる。

阿相:ATATAのキモはドラムとキーボードだもんな。

金田:ベースも入れとけよ!

阿相:ベースはフレーズよく間違えるし、ギターはチューニング合わねーし(笑)。

岩田:ボーカルは?

阿相:ボーカルも音程外すし(笑)。

奈部川:でも俺、昨日(八食)は良かったと思うんだよね。

阿相:いや、そんなことないっすよ。全然だめっすよ(笑)。

岩田:基本的に、ほとんどのやつのチューニングが合ってないんだよ。

阿相:そうそう。だから、鍵盤しか頼るものがないんだよ。

金田:うるせえな(笑)。

阿相:だって、マーシー、ここぞってところ、音出してやろうって思う時に全然違うフレット押さえたりするからね。「えーっ!?」みたいな(笑)。

鳥居:まさし、やらかすよね~。

岩田:ハート弱い。

金田:次なんだっけ?って思ったらたいてい間違える・・・。

阿相:なんなんだろうね。MIRRORの時とかそんな印象なかったのにな。

金田:HOLSTEIN入ってからですよ。

阿相:HOLSTEINのラストのDVDとかひどいよね?

金田:1箇所だけじゃないですかー!

池谷:いや。

阿相:3~4箇所あるよねー。

金田:なんだっけ?あの曲。『One shape of love』。あれ、健ちゃんと目合わせてる映像とかある。マーシーやったなって顔されて、俺、「ん?」って顔してる。

岩田:とにかく、『the end of the universe』の、鰯がなんちゃらっていうMCのあとに、マーシーが全然違う音をドゥんてやって、俺もう...。

金田:あの曲一瞬も音が聞こえなかったの、本当に。

鳥居:出た!音が聞えなかった説(笑)。



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